テレビや雑誌で見た素敵な着こなしを自身の服装に取り入れてみると、脚が短く見えたり太く見えたりしてバランスが悪いと感じたことはありませんか? 自分のスタイルを活かした脚が長く見えるコーディネートのポイントを紹介します。
脚長に見せたい!着こなしで脚のコンプレックスをカバーするポイント。
ウエストまわりのデザインで上半身をコンパクトに見せる
お腹や腰まわりのカバーに安心な着丈の長いトップスは、ウエストの位置を曖昧にして着こなすと脚が短く見えてしまうことも。お腹や腰まわりをカバーしつつ脚を長く見せるには、ウエストより高い位置に切り替えデザインがあるトップスを選び、ボトムスはハイウエストのものにするのがおすすめです。
実際よりもウエスト位置が高く見え、胴を短く見せる効果があります。また、ストライプ柄やプリーツといった縦のラインが感じられるボトムスは下半身を縦長に見せるため、脚が長く見える効果を高めます。
お尻や脚の付け根の位置を感じさせないボトムス
実際の脚の長さをイメージさせるのは、足の付け根やお尻の位置です。そのため、脚を長く見せるために、レッグラインやヒップラインがわかるコーディネートは避けましょう。ウエストの位置が高く見え、かつ、お尻や脚の付け根の位置がわからないような着こなしが理想です。ロングフレアスカートはお尻や脚のラインを拾わず長い着丈で脚の短さをカバーしてくれます。また、テーパードパンツはお尻や脚の付け根から腿にかけてゆとりがあり足先に向かって細くなるシルエットです。そのため脚が長く見えるだけでなく美脚も叶えてくれます。
色使い
明るい色や鮮やかな色は、暗い色よりも目線を集めやすい色です。トップスをボトムスよりも明るい色や鮮やかな色にすると脚に目線が行きにくくなります。また、足首や足の甲を出すコーディネートが多くなる季節は、肌の色に近い明るい色の靴を組み合わせると足首からつま先まで目線が途切れることがないため、脚長に見せることができます。
大人におすすめ、脚長効果が期待できるコーデ例
センターラインデニムでつくる脚長コーデ
中央に入ったラインが脚を長く立体的に見せるセンタープレスパンツ。脚長と美脚のどちらも叶えてくれます。
カジュアルなデニム素材でありながらセンタープレスがきちんと感を演出し、幅広の一つ折ロールアップはトレンド感抜群。一味違うデニムスタイルを楽しみたい方におすすめです。デニムと同系色のトップスを組み合わせると縦長効果のあるIラインができ上半身と下半身のバランスが整い、スタイルアップして見えます。
ティアードチュニックの脚長コーデ
ウエスト位置を高く見せ、脚の付け根までカバーする上品なティアードチュニックは、コンパクトなパンツと組み合わせるのがおすすめです。コーディネートのバランスが整い脚を長く見せるだけでなく、甘さを抑えた大人の女性にふさわしい仕上がりに。さらに、顔の近くに明るく鮮やかな色のアクセサリーを組み合わせると顔映りが明るくなり、目線を上に集めることができ脚長効果を高めます。
ショート丈カーディガンの脚長コーデ
ショート丈がトレンドとなっている今季は、カーディガンもショート丈が人気です。鮮やかな色のショートカーディガンにネイビーやグレーなどのベーシックカラーのボトムスを組み合わせると、目線を上に集める好バランスの着こなしに。さらに、ボトムスのシルエットは脚のラインを拾わないボリュームのあるものがおすすめです。コンパクトな上半身に対して下半身の縦の長さが強調され、スタイルアップしたように見えます。インナーの白がコーディネートに抜けを作りボリュームのあるボトムスでも重たい印象を与えません。
ロングフレアスカートの脚長コーデ
お尻と脚の付け根をカモフラージュできるロングフレアスカートは、上半身をコンパクトに見せることで脚が長く見える着こなしに。スカートのウエストにトップスの前だけ入れる着こなしでも上半身をコンパクトに見せられます。ですが、ウエストまわりもカバーしたい方は、ウエストよりも高い位置にデザインのあるトップスがおすすめです。バスト下でカラーブロックされたカットソーは、実際よりもウエスト位置を高く見せつつウエストラインをカバーして上半身をコンパクトに見せてくれます。軽やかな素材のロングフレアスカートは下半身を重たい印象に見せず、春らしい軽やかな印象を演出します。
Aラインロングワンピースの脚長コーデ
肩のあたりからワンピースの裾に向けて広がり、アルファベットのAのようなシルエットをつくるAラインのロングワンピース。上半身がコンパクトなうえ、下半身の長さを強調することができ、脚を長く見せるのにぴったりな1枚です。アクセサリーやスカーフなどを使ってお顔の近くに目線を集める着こなしにするとさらに効果的です。また、ショート丈カーディガンを羽織るのもウエスト位置が高く感じられてスタイルアップ見えに効果的です。カーディガンとバッグの色を揃えると、コーディネートにまとまりが生まれます。
まとめ
スタイルのお悩みはさまざまです。お悩みのパーツだけを見るのではなく、全身のバランスが良く見える自分に合った着こなしでおしゃれを楽しみましょう。
川島彩子
プロフィール
カラーコーディネーター/イメージコンサルタント
PlusColor代表
インポートブランドのショップスタッフ時、人それぞれに「似合う色」「デザイン」がある事を知り「色」と「ファッション」について専門的に学び独立。
現在は、カラーコーディネーター育成や、企業、地方自治体等が主催するファッションセミナーやショップスタッフへの研修を多数行い、受講者には、自分に似合いT・P・Oにあったアイテムを選べるようになった、と定評がある。