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着やせのポイントをスタイリストが解説|50代・60代の細見えコーデ7選

2022.03.20 update

年齢を重ねると、「今まで着ていた服なのに、自信をもって着られなくなってしまった」「体型が気になってゆったりした服ばかりを選ぶので、いつも同じようなコーディネートになってしまう」といったファッションのお悩みを持つ女性が多いのではないでしょうか。
本記事では、体型の気になるところをカバーして着やせを叶えるコーディネートのコツを紹介します。

50代・60代女性が着やせするためのポイント

「だんだんお腹や腰まわり、肩や背中のラインが気になってきた」という方もいらっしゃるかもしれません。そんな気になるボディラインを細見えさせるコーデのポイントを3つ紹介します。

1. 縦長ライン(Iライン)をつくる

ポイントの1つ目は、縦長ラインである「Iライン」をつくることです。Iラインは、インナーとボトムスを同系色にして、違う色の着丈の長い羽織りもの(アウターやロングシャツ、カーディガンなど)を合わせると簡単に作れます。
Iラインコーデは、お腹や腰まわりの気になる部分のカモフラージュにもなります。

2. やせ見えする色遣いを意識する

ポイントの2つ目は、コーデの色です。暗い色は実際のサイズよりも小さく見せ、明るい色は実際のサイズよりも大きく見せる効果があります。この色の効果を利用して、体型の細く見せたいところは暗い色を使ったコーデにすると細見えにつながります。

色遣いのポイントはもう一つあります。上の写真のコーディネートを見ると、初めにストールが目に留まりませんか? 鮮やかな色には人の視線を集める効果があります。
鮮やかな色のスカーフやストール、アクセサリーなどを首元といった高い位置に使うと、視線が上に集まりやすくなります。これによってお腹や腰まわりには目がいきにくくなって、細見え効果が期待できます。

3. ハリ感のある素材のアイテムを選ぶ

ポイントの3つ目は素材です。素材が薄かったり柔らかかったりすると、体の気になる部分の肉感を拾ってしまい、悪目立ちさせてしまうこともあるので注意が必要です。
デニムなどのハリ感のある厚手の素材は、ボディラインではなく洋服のシルエットをきれいに出すので、細見え効果が高い素材と言えます。

スタイリストが厳選!50代・60代の細見えコーデ7選

続いて、大人の女性におすすめの細見えコーデをご紹介します。

【パンツスタイル】おすすめの細見えコーデ

体型をカバーしようと、トップスとボトムス両方ともゆったりしたシルエットにすると、体全体が大きく見えてしまい逆効果です。ボリュームのあるトップスには、細いシルエットのパンツでメリハリのあるコーデにするのがおすすめです。「細めのパンツは膝下が気になる」という方は、差し色になるアクセサリーやストールで視線を上に集めましょう。

ハリ感のある素材のボリュームトップスと、細いシルエットのボトムスの細見えコーデです。前後の着丈に違いがあるチュニックは、ウエストラインをスッキリと見せながら腰まわりもしっかりとカバーしてくれます。シャツやブラウスの前だけインするのも同じ効果が期待できます。

ボリュームのあるパンツに合わせるトップスは、腰骨あたりまでの着丈にすると、バランスが良く見えておすすめです。腰骨丈のトップスはお腹まわりをカバーして、脚も長く見せてくれます。ストールやスカーフを長めに垂らすのも、Iラインができて細見えにつながります。

ハリのあるデニム素材が腰まわりや脚の気になる肉感を拾わずに、パンツのバルーンシルエットをきれいに見せてくれて、スタイルアップ効果が期待できます。コンパクトな腰骨丈のトップスとコーデして、リラックス感やこなれ感のある大人のカジュアルコーデを楽しみましょう。トップスの色をデニムの刺繍に使われている色とリンクさせると、おしゃれ度が増します。

【スカートスタイル】おすすめの細見えコーデ

たっぷりと生地を使ったフルレングスのワイドパンツも、合わせるアイテムによって細見えが叶います。例えば、長めのアウターはお腹や腰まわりをカバーするだけでなく、縦の直線ライン(Iライン)をつくれます。アウターの色はボトムと同系色にして、インナーの色を差し色にすると、視線を上に集められてスタイルアップが期待できます。

ボリュームのあるフレアスカートは、腰骨までのコンパクトな着丈でハリ感のある素材のトップスとコーデすると、お腹や腰まわりのスカートの広がりを抑えてバランスが良くなります。さらに、ハッキリした配色のトップスや肩掛けバッグによって視線を上に集めれば、細見え効果が高まります。

トップスとボトムスを同系色でまとめるワントーンコーデは、縦長のIラインができて細見えします。体の細い部分である首・手首・足首の「3首」を服で覆わずに露出させると、細見えするとともに抜け感のあるおしゃれなコーデになります。

まとめ

細見えポイントは、コーディネート全体のバランスを意識することです。バランスの取れたコーデで体型の変化をも楽しみ、チャームポイントとして活かす上質な大人の女性のおしゃれを満喫しましょう。

川島彩子
プロフィール
カラーコーディネーター/イメージコンサルタント
PlusColor代表
インポートブランドのショップスタッフ時、人それぞれに「似合う色」「デザイン」がある事を知り「色」と「ファッション」について専門的に学び独立。
現在は、カラーコーディネーター育成や、企業、地方自治体等が主催するファッションセミナーやショップスタッフへの研修を多数行い、受講者には、自分に似合いT・P・Oにあったアイテムを選べるようになった、と定評がある。



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