冬のコーデに欠かせないセーター。セーターは素材やシルエット、デザインなどのバリエーションが豊富なため、コーデにどう取り入れるか迷うことはありませんか?
本記事では大人のセーターの選び方と体型別に似合うセーターコーデのコツを紹介します。
大人女性のセーター選びのコツ
大人の女性を素敵にみせる、セーター選びのコツを紹介します。
レイヤードコーデにも着膨れしないハイゲージのセーター
毛糸などの糸で編んだ生地(ニット)を素材にしたセーターは、編み目の大きさや密度の違いによって着心地や見た目の印象に違いが生まれます。太めの毛糸でざっくりと編んだ編み目の密度が低いローゲージのセーターは、編み目や模様がわかりやすくカジュアルな装いに。
反対に、編み目の密度が高いハイゲージのセーターは、編み目が目立たず柔らかでなめらかな風合いに。編み目の密度の高さが、きれいめで落ち着いた印象を与えます。
ハイゲージセーターは、ジャケットやアウターを羽織って仕上げるレイヤードコーデのインナーとしても使えてビジネスシーンなどでも取り入れやすいセーターです。
大人の品格を高める上質な風合い・豊かな素材
大人の女性がセーターを美しく着こなすポイントは「素材」です。
ウールやシルクのような上品な光沢感と柔らかな風合いのセーターは、着心地も良く大人の女性の品格によく合います。
さらに、保温性が高い点も大人の女性におすすめしたいポイントです。
上質な風合いのニットは、きちんとお手入れすれば使用感が出にくく長く愛用でき、丁寧に暮らす大人の余裕も醸し出せます。
自分とコーデの魅力を引き出すネックライン
襟元にストールやマフラーを重ねる冬コーデは、セーターの襟元のデザイン「ネックライン」に注目すると、コーデの印象を変えることができます。
Vネックはスッキリとした印象を与えジャケットのインナーなどにも重宝するネックラインです。クルーネック(丸首)は、優しい印象を与え、カジュアルからエレガントまで、ファッションテイストを選ばない最もオーソドックスなネックライン。
そして、ハイネック・タートルネックは、首元やデコルテの肌が見える面積が少ないので上品な印象を与えます。セーターの素材の厚さによって、インナーからメインまで多岐にわたったコーデができるネックラインといえるでしょう。
自分に似合う服装や、自身のボディラインの特性を知るには骨格診断が役立ちます。
▼詳しくはこちらから「セルフ骨格診断の方法を詳しく解説|骨格タイプ別!50代・60代女性の着こなしのコツ」
ぽっちゃり体型の女性におすすめのセーターコーデ
ぽっちゃり体型さんのセーターコーデは、首まわりをすっきり見せるネックデザインと縦ラインを強調するコーデがポイントです。
顔まわりをスッキリ華やかにするVネック
冬コーデのアクセントとなる鮮やかなオレンジのセーターは、目線を上に集める効果もありスタイルアップを叶えます。全身がほっそりした印象となるデコルテを見せるデザインは、深すぎないVネックのセーターで取り入れるのが大人の女性におすすめです。デコルテの他に手首や足首も出すとコーデに抜け感が加わり、軽やかでおしゃれな印象に仕上がります。
縦ラインを生み出す模様編み
編み目の模様がウエストの辺りでクロスするデザインとお腹や腰まわりをカバーする着丈が細見え効果を高める嬉しい一枚。華やかカラーのセーターは、他のアイテムの色みを押さえると好バランスコーデに仕上がります。広がりすぎないシルエットのボトムスを合わせて、縦長シルエットのIラインを作るのがおすすめです。
寒さ対策とスッキリ見え
ハイネックは、首元の寒さ対策をしつつもお顔まわりをスッキリと見せてくれるネックラインです。お腹や腰まわりをカバーするゆったりシルエットのセーターにはコンパクトなボトスとの組み合わせが好バランス。ダークカラーが多くなる冬コーデは、バッグや手袋といった顔から離れた位置に使う小物をコーデのアクセントにするとおしゃれです。
レイヤードコーデ
立体的な編み模様がストライプの様に入ったリブ編みのセーターは、縦のラインを強調しつつ程よく身体にフィットするのが特徴です。レイヤードスタイルに取り入れると体型カバーに効果的です。同色のニットベストとのレイヤードコーデはおしゃれ度が増すだけでなくお腹や背中のお肉をさり気なくカモフラージュできます。
痩せ型女性におすすめのセーターコーデ
痩せ型さんのセーターコーデのポイントは、サイズと素材がポイントです。
シルエットがきれいに出るセーター
腰やヒップまわりの細さは、シルエットにデザイン性のあるセーターでカバーするのがおすすめです。レイヤードやAラインといったゆったりとしたデザインは、ふんわりとしたエレガントなシルエットを作りフェミニンな印象を与えます。首元やデコルテが寂しくなってきたとお悩みの方は、ストールやアクセサリーをコーデのアクセントにすると華やかさが増しますよ。
ボリューム×ボリュームコーデ
クルーネックとフレアーのデザインがエレガントな印象を与えるセーター。
痩せ型さんは、デコルテがあまり見えないタートルネックやクルーネックといったネックラインがおすすめです。
トップスとボトムスのバランスがボリューム×ボリュームでも、痩せ型さんは好バランスに着こなせます。意識的にコーデにふんわり感をプラスするとスタイルが良くきれいに見えます。
華奢見えをカバーするドルマンスリーブ
ボトルネックは、防寒対策だけでなく鎖骨回りをカバーしてくれる痩せ型さんにおすすめのネックライン。さらに、袖付けがゆったりしていて袖口に向かって細くなるドルマンスリーブは、身体から離れたところに身頃があるのでボディラインを拾いにくく華奢見えをカバーしながらリラックス感のある印象を与えます。
リブ編みの畔が、ボーダー模様のように目線を横に誘導するのも痩せ型さんにおすすめのポイントです。
まとめ
セーターのネックラインや素材、着こなし方のコツをつかめば、自分の体型に合ったセーターをおしゃれに着こなすことができます。大人の女性にふさわしいセーターで暖かな冬のおしゃれを楽しみましょう。
川島彩子
プロフィール
カラーコーディネーター/イメージコンサルタント
PlusColor代表
インポートブランドのショップスタッフ時、人それぞれに「似合う色」「デザイン」がある事を知り「色」と「ファッション」について専門的に学び独立。
現在は、カラーコーディネーター育成や、企業、地方自治体等が主催するファッションセミナーやショップスタッフへの研修を多数行い、受講者には、自分に似合いT・P・Oにあったアイテムを選べるようになった、と定評がある。